烏賊学研究所(04年03月ログ) 2004 年 03 月に紹介したリンク



[以後] [以前]


 
▼なんだかよくわからんが笑った
 えーとクソ重い RO ネタのフラッシュです。

▼またなんかいろいろと新要素(主として下方修正)が来て、各地で祭りが。
 って、ねぇ。
 そんなんいいからさ。転生とか完全に無縁だからさ。
 まず未実装カードを実装してくれ。(アンドレ幼虫とか)
 あと、カードなしモンスにカードを搭載してくれ。
 効果とかこのさい問わないから。
 単純に出たときの感動だけ考えてもあるとないとじゃ大違いなんだからさぁ。
 コーコーやオークゾンビですら出たらちょっと嬉しかったわけだし。
 ムナc なんか今や無駄に数が増えてくのが無意味に快感だったりするぐらいなんだし。
 頼むよマジで。

大学の授業にはない、盛り上がった雰囲気にどんどん引き込まれ、メモを取っていたB5判のノートは2時間のうちに5枚になった。
 ンガー。ゴー。
 えーと、二時間で五枚って別に、ねぇ?
 その程度で感動するってのは、まぁよほど普段の授業がつまらんのだろうなぁ、と、とても的外れなコトを感じたりとか。いや、もちろん、そこまで盛り上がれる授業が比率として多くないことは確かですが。自分の経験だと、微生物学と解剖学ぐらいかなぁ、専門で本気で熱かったのって。薬理系も全般に燃えたものではありましたが。
 まぁ、
 『楽してもうかる』なんてことはあり得ない
 というのは実際には間違いで、ラクして儲かるコトは現実にあるんですが、それは後から振り返って初めて思うことであって、やる前からラクして儲かるというのはまぁ有り得ない、というか、あってもせいぜいが単なるギャンブルであるなぁ、という当たり前の結論に到達するんですがね。
 つーか、「楽してもうかる」なんて言葉に乗せられるヤツはホントにラクして儲けたコトがないからひっかかるんだろうなぁ、と、後にしてみりゃアレは濡れ手に粟だったぜゲラゲラ、という経験はあるけど最初からラクして儲けるつもりで儲けられたためしのない身としては思うのだった。ああ、いや、最初からラクして儲けるつもりで何かをした経験がそもそもないんですけどね。
2004/03/31(Wed)



 
昨日ボロクソに云ってみたドラクエ5ですが、この会話例見てたらなんか評価変わりそうな気すらしてきましたよ!?
 つーか二人の子供が熱いというのは実によろしい進化の方向性です。旧版が「シナリオ的に無意味な」モンス育成という間違った方向に進化の秘法してたその間違いに今になって気づいたようだな。(いや、それ自体は間違いじゃないんですが、前に出すぎるのが大間違いということで)
 ……まぁ遊んでるヒマないんですけどね、どう評価しようと。
2004/03/30(Tue)



 
▼なんか各地でドラクエ5が大人気でプレイされてます。
 いや、別に新作として、というわけではなく、旧作への言及を含みつつ語られてるんですが。
 どうなの?
 オレはダメだったんですが……。
 いや誉めるポイントもないわけじゃないです。6に比べれば明らかにデキはよかったし、ワルツも熱い。町の音楽は例によって素晴らしいし。(音楽ばっか?)
 たぶん最悪だったのは、ラスボスを初トライ、それも昨日のドラゴン戦突入よりもテキトーなノリでボロボロのまま回復すらろくにせずに挑んだ戦いでクリアしてしまったことだったわけですが。なんだこのクソ弱いラスボスは! こんな……こんなヤツのために……!!
 あとは、モンスターが仲間になるシステムにカケラも惹かれなかったというのもありますが。というか、序盤はそれなりに楽しくモンス育成していたんですが、石にされるシーンで「一切何の役にも立たない」モンス隊というのがな。そのへん、まぁ新バージョンでは多少シナリオが追加されるなりして、かれらが役に立たなかった理由なりが語られてるのかもしれませんけど、「所詮、魔物は魔物か……」
 以降は完全人間オンリーパーティでクリアしたものでしたよ。
 っつーか実は6に関して何一つ高い評価を与えられないことと一切矛盾せず、オレはそれなりに6が好きなのかもしれんという部分もあるしねぇ。
 あの転職システムはクソだと思いますが、転職を繰り返しながらスキルをきわめてゆく「作業」はカケラも面白くないなりに奇妙な中毒性があったりして、けっこうえんえんとやってたりしましたし。
 でもやっぱりドラクエは4が最強だ。
 それこそあまり共感は得られないと思いますけど。

▼で、日曜は JOL にてサードのマスター。
 けっこう個人的には満を持してのドラゴン投入でありました。が、プレイヤー側はいろいろと用意しておいた前フリを凄い勢いで無視して突入してくれまして冷や汗。本来ならば、「うはぁ今回ドラゴンかよ! 前準備はフルに整えて突入だぞ!」とバリバリに対策して突っ込んでもらう予定だったので、かなり強め(パーティーレベル 6 に対して CR 10)のドラゴンを用意してたわけですよ。吹き抜けの塔内にアダルト・ブラックドラゴンが舞い上がって一行に恐怖判定を強いた段階で、マスター側はいかにして全滅を避けて救済するかを考えてましたとさ。
 とりあえずその場を脱して、逃げ帰って対策するかと思いきや、付近に踏みとどまって応戦体制を取る PC 達に愕然。まぁマスターのオレ自身、今回のシナリオ準備する直前までドラゴンの項目なんてろくに読んでもいなかったので当然ではあるんですが、プレイヤーはサードのドラゴンがどんなシロモノであるかを全然わかっておられなかったわけで。一発目に逃げ遅れた(イニシアティブが遅かった)二人をブレスで一撃したんですが、今回のブレスが強烈というほど強烈ではなかった(12d4 はバカになりませんが、32 point buy で作られてる今回の 6〜7 レベルキャラクターにとって致命傷ではありません)ので甘く見た、ってのがあったのかもしれません。
 直後、ひとりフライで浮いてた=仲間から縦方向に孤立していたウィザードが、直行してホバリングしたドラゴンの一連のコンボで即死。うわぁ、キャンペーン終わりか、とオレは本気で思いましたよ。
 次に攻撃目標にしたのは当然クレリックなわけですが、こちらは -10 には至らずに昏倒して生存。とはいえ、クレリックが動けなくなれば、回復手段がクレリックマルチしたローグとバードの手にしたキュア・ライト・ウーンズ・ワンドだけになるわけで、火力密度でもはや PC 側に勝機なし、と確信してバーバリアンに襲い掛かって――そして、倒れたウィザードの残したストーン・スキンが勝負を分けました。
 つーかババの打撃力恐るべし。Hp 199 が数ラウンドで削り切られましたよ。
 むろん、ワンドのみとはいえほぼ無尽蔵の回復手段があるから、即死を狙えないブレスで遠くからチクチクという戦術が採れなかったという要因も考えればそれだけではないわけですが。
 最後、+1 フレーミングバースト・グレートアックスのクリティカルで 67 ダメージ一撃という、「一撃あたりとしてはとりあえず記録に残る」一発がトドメになるというオマケつきで、サード最初のドラゴンは地底湖に沈みました……。(AC 27 を通すためにパワーアタックしていなかったので、今後さらに巨大なダメージが実現されるチャンスはまだまだあると思われます)
 You Are The Dragon Slayer !
 ……まぁ、アレだね、この一戦だけで三時間ぐらい使ってるわけで、もうホントに精魂尽き果てました。ふだんなら二週間あれば次のシナリオ準備できますが、さすがにドラゴン戦の次を準備するにはちょっと根性が足らん……。
 いやまぁ、とにかく楽しかったです。さすがにしばらくドラゴン戦はないでしょうが、キャンペーン後半にもガツンと用意したいと思いますので、ご期待ください。
 次回のショートシナリオ用にはとりあえず軽めの(とはいえ新ネタを用意するつもりではありますが)脅威を準備し、その次は……。
 いよいよアレを投入。
 といっても、オレ内部で懸案事項になってるだけですが。

▼土曜は偶然 TV つけたら K1 やってたんで観てたわけですが。
 久々によかったかも。
 堀啓は初めて日本人でキレイだと思った選手であるなぁ、と。左ミドルが主砲だなんてチャンプアみたいだ。カッケェ。やっぱりムエタイは美しいよなぁ。まぁ現時点でアビディに勝てないのは仕方ないので、今後の成長に期待。つーか武蔵に勝てない選手だとも、正直この試合観てた段階では思わなかった。
 アジス・カトゥーも美しい。先が楽しみです。
 で、曙・武蔵戦が予想外に盛り上がったのでびっくりでした。またしてもダウン攻撃で試合が止まったときはどうなるかと思ったけど、再開後の武蔵はよかったねぇ。確かに武蔵はよくなってるなぁと実感。まぁ相手の実力が未知数なので、この段階で強いとか弱いとかはオレ程度の素人にはわからないわけですが。曙はサップ戦を観てないんですが、今回は充分ちゃんと動いてたような。んがまぁ、あの体格だとローが怖いだろうなぁというのが見えすぎるので、なんかこう、ロー狙いの相手の出鼻を止めていける技を習得できんものなのか、とか思った。
 まぁできるモンならスモチャギを見せていただきたいのではありますが。
 で、放映は、な。カンベンだぜ。放映しなかった試合が二試合もあるってどういうことだよ!? いや、時間ないならしょうがないけど、えんえんと武蔵やら曙やらの過去クリップとかインタビューとか流してる余裕あるなら放映しろよ! 観たいのは試合であって、それ以外の水増しみたいな映像じゃないんじゃーゴルァ! そりゃまぁ多少は必要だろうけど、2R をすっとばす程度の編集でもまぁ許すから試合見せろって!!
 フンガー。

限界へ挑戦する折り紙スゲェェェ
 返せよ! 絶対返せよ!! ってカンジだ。

近接職の CTRL+クリックで殴ってる時間というのは、その場にいる仲間や遠くの仲間に WIS やパーティーチャット、ギルドチャットを飛ばしまくるための入力時間なので、重要だと思うんだがなぁ。
 プリでもスキルの詠唱時間(現状の常用スキルでは最長のマニピや、旧仕様キリエ。まれに HL)やディレイ(グロリアやサフラ、LA が長い)の隙間に必死こいて発言を入力したりしてますが。
 などといくら弁護したところで(つーか全て本心ですが)商人の育成だけはどう頑張っても気合が乗せられなかったのですが。
 DC10 もあれば便利なんだけどねー。あと 7 レベルなんてとてもとても。面倒すぎ。
2004/03/29(Mon)



 
……
 ネグロポンテの大ばか野郎!!
 ……まぁ彼が判断することじゃないんだけどさ。

▼昨日の予習復習についてですが、「選択肢がその二つってのがまずマズいだろ」という指摘が斎祝から。
 云われるまで、記事で採り上げられたのがその二つなだけだろうと思ってましたが、実際に調査段階で二択だったらしく。
 確かにそりゃ問題だ。
 だって、予習復習をしないことが、「絶対に良くないと思う」か「別に良いと思う」のどちらか、と問われたらあんた、「絶対に」なんて云うヤツはいねぇわな。
 このふざけた調査をもとに、
「教育熱心な親は勉強は塾でやり、学校ではくつろいでいればよいと思い、教育に関心の薄い親も学校では気持ちよく過ごしていればよいと思う、その合計が結果に表れているのではないか」
 とか云われてもなぁ。
 まずお前が受けた教育を見直せと云うしか。
2004/03/26(Fri)



 
▼というかリーンはけっこうトラウマだよなぁ。
 けっこう、ファンタジー世界の生活感とかって、あれで読んだ感覚がまんま残ってる部分がありますし。曲刀と直刀に関するアレやコレとかもそうだな。途中、リンレイ・メラディの先祖の財宝かなんかを探しに行くシーンかなんかで登場した敵役が「板金の鎧」を着ていて、「なんじゃそりゃ」と思ったのがオレにとってのプレートメイル初見だったような気がするし。あとリボルバァがファンタジーに出てきても違和感ないけど機関砲は却下みたいな。思いついたコト書いてるんでテキトーですが。
 んで後半入ったらノストゥがらみのエピソとかでマジ泣きですよ。
 復刊は有り得ないらしいですが、惜しいことだ……ホントに……。

▼わし、授業の予習復習なんてやったの、予備校時代のごく一部の科目だけなんですが……。
 「勉強をきちんとしなければいけないという価値観が急速に薄らいでいる」
 あほかー。
 いや、他の調査結果(内職の是非や宿題をサボってもいいかどうか、など)に関する言及ならともかく、予習復習なんてなぁ? 関係ねぇべ?
 だいたい予備校時代にちょっとやったのだって、「英作文の授業は事前に回答考えてあるのとないのとじゃ楽しさがダンチ」だったからにすぎないわけでして……。いや、当時、英語で小説を書くとかいうヘンなドリームを持ってたような気もしなくもないが……。
 って、もしかして、小中学校時代に、年度始めに教科書貰った瞬間に「国語の教科書は全部読み尽くす」のが当然だったアレとかは予習に入るんでしょうか?
 本人的にはガンダムの小説とか読んでるのと同じ次元でやってたコトなんですが。
 なんでガンダムかって? オレが初めて自分の小遣いで買った小説がガンダムの小説版だったんですよ。まぁ当時のオレにはアムロとセイラさんが何やってたのかなんてぜぇんぜんわかりませんでしたけどねぇゲラゲラ。しかしリーンの翼あたりになると、わからんでは話も理解できないようなブツだったりしたわけで、まぁ、なんというか。なんというべきか。

▼安彦ガンダム 6 巻読了。
 タンクとキャノンを一掃するラルグフの暴れっぷりがノリスっぽくてコエェ、ってのはまぁ置いといて、だ。
 微妙に原作(TV 版)と違うところが(違う部分が)楽しいですな。
 前巻でアムロが脱走したわけですが、原作では(映画でも)独断でタンクに搭乗して出撃してグフの前にピンチに陥る、というけっこう激しいヘマをやらかしたりと色々あってガンダムを降ろされかかるわけです。これがオリジンだと一度不覚を取っただけで、「他パイロットの可能性」どころではなく「完全降板」みたいな勢いで降ろされかかるわけで、そりゃアムロがキレるのもムリないわ、ってな展開。
 んでまぁこれはブライトさんがマズかっただろ、と思ってたらちゃんと今巻でリュウさんによりフォローが。ブライトさんも不器用ながらアムロを認めるっぽい発言あるし、このへんはええなぁ。
 あとは、セイラが出撃しなかったのでどうなるかと思えば、なんとスパイ疑惑、ってオイ。
 そんで、軍人と民間人の間に亀裂が深まりかけたところへ「死闘ホワイトベース」で生粋軍人は一掃、これはうやむやのままに一段落なのか? っていうか、白兵戦やったおかげで軍人が一掃できたってことは、ドムを押さえてラル大尉に白兵戦を余儀なくさせたマの陰謀が WB 分裂の危機を未然に阻止つーことになるのか? とか、そんな疑問も……。
 どうすんですかねコレ。次巻まではまだ時間かかりそうだしなぁ。
 連載のほうはかなり進んでるみたいなんだけどなぁ。
 そんな塩梅で。

これホントなら商人動かす可能性が出てくるような!?
 というか、サブ垢の商人は「OC/露店専用」のため名前がテキトーすぎるので、本気で育てるなら作り直しですが。
 しかし POT 作成のほうは時期はともかく来ることじたいは確実ぽいですな。
 んーやはり悪魔薬剤師「石井結衣」でいくかねぇ?(RO 仲間でこのネタわかるヤツいねぇが)
 ……いや、まぁ、とてもじゃないが商人まで育ててる余裕も意思もないんですけどね……。

▼で、結局昨夜もチケ切れのロスタイムを活用して本垢で動いてた模様。
 まぁ、落とされたら戻ってこれないわけで、サブ垢に受け渡す装備はギルメンに預けて動いていたので、かなりスカスカな装備だったわけですが。
 久々に動かす盾クルセでゲラゲラ笑いながら盾をブン投げて暴れてきました。
 つーか DEX 27 とか素であるのは伊達じゃないね。ブレス貰えばシャアに普通に盾が当てられるし(実際には全然 HIT 足らないんですが、盾攻撃って HIT 補正あったっけ? 何故か(QM なしでも)ガンガン当たる。HX は微妙に当たらないですが)
 木琴ない分は速度とキリエと AG でカバーして、まぁ一度全滅したりもしましたが、お祭りとしては充分以上の大騒ぎを満喫。
 ……まぁ、どの職もそれぞれ楽しいなぁ、と、久々に本垢動かして思いましたことよ。いや、商人だけは(戦闘、冒険に関して云えば)カンベンってカンジではありますが。
 しかし、PT 仕様の INT プリはともかく、比較的ソロ志向で作ったはずのクルセが PT でそれなりに動けた感触だったのは意外でありました。つーか要するに盾なんですが。デビルチ見えにくいからぶっ飛ばす方向が難しいのではありますが。
 サブ垢のセイジ志望はなぁ。あれこそ PT で何もできんソロ専用機だなぁ、としみじみ。
 ふつうサマルといえば、殴りで育てて後から INT を振るか、マジ狩りで育ててから殴りに振っていくものですが、「それじゃつまらん」って最初っから INT と STR 両方振ってるし……。
 ソロでは明らかにプリやクルセの比じゃなく楽しいんですが、PT だと、まぁこっちはそれなりに面白いんだが、役に立ってねぇなぁというのがしみじみ……。
 やはりサブ垢にも PT で動けるキャラを作るべきなのか……。
 それとも、ワンデイ駆使して状況に応じたキャラを出していくべきなのか……。
2004/03/25(Thr)



 
▼なんかいつのまにか登録さてれましたー!
 ああ、いや、どこが、どの曲で、ってのは置いといてくれ……。

▼まぁとりあえずは観てみるとは思いますが……。
 ……なんか、現時点ではどう考えても鴨バージョンのほうが面白そうだなぁ……と思ってしまうあたりが……。

▼んで、居合わせた連中で騎士団と城2に突撃して暴れ回ってきたり。
 たまらん。これだ、これでなくてはな。
 最後は広間で間断なく襲ってくるハゲに押し潰されましたが、SP ほぼ使い切るまでは維持できたんで満足。魔剣を二度潰して「闇に沈んだ刃」ドロップなど運にも恵まれ(まぁ、これにしても値段はそこそこだし、金銭的にはそこそこではありましたが)実にいい塩梅に 100 円を活用できますた。フー。 
 つーか城2は湧きが甘くなった気がするにゃー。ハゲが単体強化された分でトータルの難度的には帳消しになってるかもですが、印象として、ね。
 深淵狩りも手法が確立できてきた感触。安定するならカリツをアンクルバシルーラでキマリつーことで。
2004/03/24(Wed)



 
▼まぁ定期的にかかる病気で、「銃が欲しいよ」病というのがあるわけですが。
 実際には撃ち合いをやる気はまったくありませんで、といって誰かを撃ち殺したいわけでももちろんなくて、要するに、「小説その他で描写するのに足る体感をしたい」だけなわけですが、実は非常に難しい条件な気がするわけですよ。できれば分解整備の描写もしたいしなぁ。
 リボルバーとオートマを両方。リボルバーは SAA とコルト M1889 ネイビーが欲しいんじゃー。とりあえずそんだけあればティラムバラム関連の二次創作が書けます。って書かないけどさ。SAA とネイビーの装弾排莢を体験してぇ! ってムリだよなぁ。SAA はできるでしょうが、コルト M1889 ネイビーは米軍の .45 口径信仰の源になった .38 口径だからなぁ。人気なんて底辺だろうしなぁ。
 オートマは……とりあえず萌え選択でベレッタ M1934 が最近商品化されててそこそこ動くらしいので、そのうちゲットしたい塩梅で。
 へ? 撃ち合い(サバゲ)やるならって?
 なんでもいいよ。適当な拳銃持って、むしろ服装に金かけますって。隠密性と運動性に優れた服。
 射撃センスのないヤツはストーキングの練習するしかないんだから。遠くから狙うのは常に苦手なんですよ。ボーリングすらできん。ガンシューは当てたためしがないしな(←かなり別次元の話題だけど、そのくらい苦手ということで)
 あとは格闘戦(撃てば当たる至近距離まで隠密接敵できた場合)を想定してガン・カタでも学ぶ方向性で。
 さもなきゃ、レーザーポインタを長銃身のライフルかなんかにくくりつけてレーザーサイトがわりにすれば当てられるかなぁ? キャリブレーションが大変そうですが。

もはや、敵なし
 つーかもはや何をやってるのかわからん。

▼チケット切れるよー、と宣言してみたところ、「出て来いプリースト!」との強い要望の声がありまして、チケ切れを機会に本垢にワンデー投入してみました。
 んで、同じく久々に本垢投入っぽいモンクやらアッサーシーンやらサブ垢だけど公平通るクルセやらとツルんで時計四階へ GO!
 熱すぎる。
 これだ、これでなくてはな! ってな激闘を繰り広げて参りました。たまんねー! やっぱ支援プリだよなぁ。ソロできんけど、PT での楽しさは別格です。
 しかし時計4ってヌルくなったよねぇ? WIZ なしで対処し切れる湧きなのにびっくり。途中、本部屋で分断というミスを犯して一度全滅直前まで行きましたが、イグ葉とリザを通す間、通りがかりの方に周辺警備をしてもらって復帰、以後は問題なくタイムリミットまで狩猟完了。
 つーか、SP が減る気がしませんでした。やっぱ INT は 120 ないとねぇ。いや、プリの場合だけど。
 今回のチケが残ってる間に城2と騎士団2にも是非足を運びたいものです。
2004/03/23(Tue)



 
▼なんか職場マシンが突然勝手に再起動した……。
 やっべぇそろそろ限界ですかねコレ。いろいろと厳しくなってるのを騙し騙し使ってたんですが……。

▼さすがにこれはどうかと思うぞ……。(注:オフィシャル絵らしいです……マジデ!?)

▼ぎゃあ、先日の「ネトゲにおける狩猟に関する寝言」がリンクされてたー!!
 というわけで、我ながらまとまりがなくて恥ずかしかったので消す予定だったアレを表に出しておくことにケテイ。
 つーか、あれを書いたのは金曜だったわけですが、その前後に押井守の「獣たちの夜」とかをなんとなく再読してたりしまして。
 狩猟に関する考察はやっぱり狩猟文明の末裔に語らせるべきであるなぁ、とあまり関係ないようなあるようなコトを思ったなぁと思った。

▼さて、そろそろチケが切れるわけですが。
 ワンデーを今夜夜半過ぎに買ったとしよう。チケの有効期限は火曜と水曜。ということは。月曜の夜半以降、火曜夜、水曜夜ピカる*まで、と、回線の調子次第とはいえ、ほぼ完全に三日間利用可能。って、これはもしかして 1,000 円/30 日で、1,500 円/30 日の WM チケよりかなりオトクってことになりゃあしませんか奥さん?
 むろんピカった場合のリスクや毎度毎度チケ購入することの手間を差し引けば必ずしもそうとも云い切れないでしょうが、最低限二日間は保証されるわけで、ということは損することは決してないのもまた事実。
 手持ちが尽きたらネトカフェに買いに行かにゃならんというのもまぁ手間ですが、複数垢を使い回すことを考えるとこれは……ワンデー一択のような気が……。
 まぁ、とりあえずは一度本垢を動かした後、また現在稼動中のサブ垢に 1,500 円投入する予定ではありますが、その後は、さて。
 つーか素直にたまに並行してワンデーを投入で構わないとは思いますけど、ね。
 *ピカる:一部のバージョンの、特定の設定をした MS-IME で「ギレ」と入力した場合、「ピカチュウ」という変換候補が出ることから、「回線が切れること」を「ピカる」と呼ぶようになった。ごく内輪でのみ通じる方言。
2004/03/22(Mon)



 
今回は比較的マシになってきたかもしれん気がします。
 この居心地の良さが、ひきこもりの子どもたちがネット依存に走る要因の一つではないかとさえ思えてくる
 ってアンタ、「さえ」というかそれはかなり本質の一部分だよ……とオレは思うのだが……。
 しかし、自分より弱いモンスターを叩きつぶす心理と仲間への優しさと思いやりの心理が、何の矛盾もなく共存するのはなぜなのだろうか。おそらくモンスターたちは完全な悪であり、無条件につぶす存在と認識しているのだろう。
 というのは明らかに間違いですが。というか、最初のほうで、
 狩猟採集時代は、人間は生きるために自分より弱い者を捕獲した。が、自分の地位を上げるためではなかった。ゲームという仮想社会の中で、弱い者いじめの疑似体験を繰り返していると、仮想と現実の区別が不明確な心理状態になった場合に、現実社会で問題行動が起きる可能性が高くなると私は思っている。そこが、私が指摘したいことの一つである。
 という形で狩猟生活に言及しているのに、最後でそこから目を反らすのはあまりに恣意的でありすぎではないでしょうかねぇ。というかむしろ、恣意的であることを気づかせ、自分が誘導しようとしている議論が恣意的な着地点をあらかじめ用意しているということを読者に示すという意図がそこには存在しているのではないかとさえ思えてきますが。
 ここで、我々がゲーム内で行う「狩り」が単に生存して餓死することなくダベるのに必要不可欠ではないことをもって、「地位を上げるため」であるというふうに云うのであれば、そこに存在するのはリアルワールドの歪み、すなわち、「停滞は死」であるという資本主義の宿命が、リアルワールドをある範囲において拒否して引きこもった連中の中にすら抜き難く存在している、という見方をするほうが適切でありましょう。(実際に、ゲームワールド内での流通貨幣量が常に増大し続ける現実の中においては、前に進まなければ何も買うことができなくなっていきます。それが生活必需品でないにせよ、それを求めることを否定することが善であると思うのなら、それは稚拙な共産主義の思想でしかないのではありますまいか)
 後半部についてはさらに恣意が見えすぎて、「この文章にある明確すぎる恣意を読み取り私が外向けに云っているのとは異なる私の真意を読める者は読み取るがいい」という筆者の意図が、あるにせよないにせよ、あるのではないかと本気で思えてくる印象すらあります。
 すなわち、
 ゲームという仮想社会の中で、弱い者いじめの疑似体験を繰り返していると、仮想と現実の区別が不明確な心理状態になった場合に、現実社会で問題行動が起きる可能性が高くなる
 という形でのゲームの影響は反ゲーム的な人々が好んで指摘したがるものでありますが、その同じ全く同じゲーム内で、
 仲間への優しさと思いやりの心理
 が明らかに存在しているにも関わらず、そちらが実社会における優しさと思いやりを誘導するとは誰も語らないのは何故なのか。
 要するに、連中は、「あらゆるものの悪い影響は人を変化させるがよい影響はその力を持たない」とする、云わば性悪説の頑強なる信奉者であるに過ぎないのか。
 それが事実であるか否かについては論じるつもりはありませんが、「悪い影響を与える可能性が高い」という判断をする人間と、そう判断されるがゆえにそれを排除しようとする人間を見比べるととてもイヤな気分になるのは確かです。(両者が一致する頻度が高い、というのは、その観察によって簡単に得られる知見のひとつです)
 つーかモンスターを倒して正義や勝利に浸れるヤツなんかいないよねぇ?
 勝利を実感するためには、倒す相手は格上でなければならないし、悪であるから倒す、と感じられるほどの悪なんざいねぇよ。少なくともネットゲームには。(ネトゲをやらない方には理解しにくいかもしれませんけど、ネトゲは万単位のプレイヤーの平等性がそもそもの根幹にあるために、一回限り、一体限りの倒すべき邪悪という存在あるいはそれを倒す/倒した別格勇者というものが存在し得ません。したがって、ボス格のモンスであってさえ、それは狩るべき獲物あるいは逃げ出すべき災害であるに過ぎず、固有の善なり悪なりの個性ある存在たり得ません。ここでの論点とはずれますが、つまり、それは「人間」の象徴では有り得ないのです。その結果として現実に動物虐待が生じる? まさかそこへ議論を誘導したいのか? ですが狩猟や牧畜と動物虐待の境界線は流動的たらざるを得ませんし、ゲーム内で狩猟的価値のないモンスを叩いて虐待の喜びに浸るヤツはいません。だからこそ、「不味いモンスもちゃんと喰えよな!」というような批判が日常的に出てくるのです)
 たとえばラグナロクのユーザーは、最も討ち果たすべき最も憎むべき最大の邪悪について共通の見解を持っていますが、それを討ち果たすために何かをすることはまずなく、実際には毎月 1500 円のリアルマネーをその巨悪に貢いでいます。
 そうした真に倒すべき巨悪に牙を剥くどころかへつらい金を払い続けていることこそが問題だとする視点は持たれるべきでしょうが、それについてはあまりにもラグナロクに限定されすぎる話題なのでこれ以上踏み込むのはやめときます。
 ……前回もそうだけど、この記事に関する言及はいつもまとまりがなくてアレですな。
 ま、べつにどうでもいいんだけどね。

▼んで、ネットカフェで「神風怪盗ジャンヌ」読了。
 うん。「買うのはアレだが」とか思って読んだけど、これはもしかしたら買いますよ。上出来だ。
 ……なんで途中で買うのやめたんだっけなぁ。
 つーか、我がフィン・クロックの命名に多大なる影響を与えたフィン・フィッシュ嬢が大変なコトになってきたあたりを見ずに放置してたのは、しくじったなぁ、と思ったり。
 まぁアレだな、少女マンガ系のシリーズ構成はやはり少年マンガ(とくに週刊連載モノ)とは比較にならないぐらい美しいなぁ、と、しみじみ思ったものでありました。
 あとやっぱ少女マンガのヤローは熱い。かくありたいものだとしみじみ。

▼昨夜はネットカフェなるものに行ってみておりました。
 ネット機能つき漫喫なら何度か経験あるんですが、マンガつきネットカフェとなると初めてでありまして。
 目的はまぁ云うまでもなく RO ワンデイチケット。しのっぴ女史に購入枚数制限ナシの店を教わって突撃であります。ついでに、「買うのはアレだが読んでおきたいマンガ」をいくつか制覇しとこうという狙いもアリで。
 で、まぁ行ったんだけどねぇ。
 アレだな、ワンデイ買いに来る店だな、と。
 気に入ったら実名報道しようと思いましたが、けなすのに実名もさすがにアレなので避けますが。
 問題点1:どうも、ネットカフェというのは「寝る場所である」と認識されてるらしく、椅子がへにょへにょでズシリと沈むため読書にもパソコン操作にも向かない。
 問題点2:マンガの種類が少なすぎ。
 問題点3:ドリンクでホットもアイスも紅茶がない。
 問題点4:パソコンがなんかしょぼそう。カスタマイズしてないせいである部分は仕方がないが、画面解像度を横 1024 を超えて拡張することができず非常に使いづらい。
 ……まぁそんなとこですか。
 よほど快適なら、ショートカットと友達リストがマッサラである分の不便を差し引いても遊べるかなぁと思ったんですが、これじゃあねぇ。
 で、マンガもイマイチの品揃えだしな。
 読みかけだったシリーズひとつ読み終えて一時間半で撤退。せめて紅茶(しょぼいので構わないんで)があれば、RO のほうはほっといて楽しめたと思うんですがねぇ。
 ……百枚ぐらい買っておけばよかったかな。いくらでも転売の需要はあるでしょうし。
 やれやれだ。
 ってかヘンな店ですよ。ペアシートとかいうモノがあるのに、「店内でみだらな行為」は禁止だぜ? いや、あの、べつにせんでもええんだけどさ。ペアシートとか作っておいて何もするなというのかねキミは。
 わかんねー。

▼文春事件についてメモ
 別件逮捕のごとく、本来潰したい記事とは別の記事にたいしてイチャモンつけることによって雑誌ごと潰し、しかも本来潰したい記事に耳目が集まることを阻止する、という戦術が存在し得るという指摘はちょっと晴天霹靂でした。(今回がそうであるという意見は今のところ目にしませんが、今回の判断が定着するようであれば、今後そうした戦術が可能になるという意味で)
 でも、当然考えつくべきリスクですな、これ。たとえばニュータイプがガンダムがらみで不祥事起こして FSS の連載が飛んだりしたら、と考えたら愕然ですよ。(ちょっとたとえが卑小すぎですか?)
 たとえば、この件について、一私人に対する覗き趣味的取材と記事の是非が焦点だと思ってしまった時点で負けなのかも、と思った。
 というか、当該記事が誉められたモンじゃない、という「診断」に対しては、今回の「出版差し止め」という「処置」に対して全面的に反対している人々もまったく異論はないっぽいわけでして、当該記事そのものの是非について今論じることの意味は、ずいぶんと薄い気が。
2004/03/19(Fri)



 
UC ってまだあったのか……。
 ちょっと前に何度か近くを探索してみたんですが、見当たらなかったので廃れちまったのかと思ってた……。

ハァ!? 「さん」をつけろよ!

▼なんか医学都市伝説で箱庭療法だかについての言及が。
 薬学出のオレは、医学については薬学が関与する範囲についてはある程度の知識もありますが、さすがに、このあたりの精神科領域になるとサッパリです。なんで、この箱庭療法とかの有効性についてはコメントのしようもないんですが、オフィシャル箱庭療法用具の価格には、なんというか、愕然。
 正直、ありえねぇ。
 というか、海洋堂と北陸製菓あたりに作らせろというか。
 基本人形セットが 30 体で \15,000。
 オレならこっちを選ぶね。
 ……まぁ医療関係の器具の価格なんてものは、あってなきが如しであるというのは割り引くにしても、ねぇ。
 だいたい「マイナスイオン」とか云われた時点で条件反射的に背を向ける種類の人間ですよオレは。

吹いた

▼というか、あれで終わりというのは有り得ないだろ ROD ……。
 で、銀河鉄道もねぇ。
 ひどい、と思うよ。
 実際 ROD が打ち切られる理由が何なのかは知りませんが、あの銀河鉄道がそれと無関係だとしてもいくらなんでもあれはないだろ。
 再放送の再放送ですか。
 べつに放映するべきエピソードが尽きてるってワケでもないだろうに、初めてオレがあの枠で観て、「うっわ、これ……誉めるトコない……」と思った回じゃないか。
 というか、その後を観てる限りでは(観るというより TV ウィンドウ出しっぱなしで RO を動かしてたのでほとんど声しか聞いてないんですが)そんなにひどい回もなかった印象なわけでして、あの回がよほどひどかったんだろうとは思いますが、そのひどい回をまたしても提示されて倒れそうになりましたとも。
 で、何がひどいのかと考える。
 もしかして子安武人が嫌いなのかねぇオレ?
 なんかブルースが喋るたびに嘔吐中枢が刺激されたような気がするんですが……。
 でも、過去の子安の仕事例を眺めてみると、そんなにイヤだった印象はないわけで。EVA の青葉君とかはよかったしね。というか、口数が少ないキャラや出番の少ないキャラできちんと印象を残せる声なんだろう、ってとこなんですかねぇ。逆に出っぱなしだとキツいと感じるのだろうか。
 セリフが多かったと思われるキャラで記憶に残ってるのはやはりギンガナムとか桐生冬芽とかですが……ってどっちもブチ切れた頭のネジがどっか飛んでるというか、ミリネジとインチネジを間違えたようなズレたノリが売りのキャラだったなぁ。あのへんはよかった。壊れたセリフだと素晴らしくハマる役者なんですかねぇ。「さすがはターンエーのおにいさん〜!!!」 とか、そんなん。
 そうか、ドリル! じゃねぇ、エディもそうだったっけか。
 と云われてみると実は子安嫌いじゃないのかもな、オレ。なんせ GGXX で一番印象に残ってるカッコいいセリフってコレだからなぁ。
「オレはスロースターターなんだよォ!!」
 物凄いエラそうな負け惜しみが最高。
 ……つまり、問題なのは脚本なのだろうか……。
 やっぱそうなんだろうなぁ。
 ひたすら「第○○ナントカにて○○!」みたいな、「お前、そのナントカ基地の地図も書いてねぇだろ!? 適当に番号つけてそれっぽく云ってるだけだろ!?」 ってな勢いで進む脚本だったしなぁ。(いや、地図の設定ぐらいあると思いますが、雰囲気的にね)
 あとは、結城学……って有紀学って書くのか、ちと予想外ですが、こいつのセリフもひどかった。というかマナブ(この名前だと早瀬マナブのほうが先に思いつくオレですが)とブルースの会話が全体的に最悪だった。演技含めて。
 いやまぁ、好みの問題でしょうけど。他のエピソードでは別に違和感なかったわけですし。
 ま、いいけどさ。
 ROD 終わる以上、もう観ないだろうし。
2004/03/18(Thr)



 
▼大橋諏訪から ICQ で送られて来たんですが、またしてもゴイスなモノが。
 んまぁグラディウスに比べれば想像可能なレベルではあるんですが、充分びびる。

▼で、なんだか最近ふしぎと毎週楽しみにしてるのが、週アスでの牧野修連載でありまして。
 信じられん。最初にこの作者の「ファントムケーブル」読んだトキは、オレ的には物凄いハズレを引いたと確信したというのに。(デキが悪いとかではなく、相性が悪いという意味で)
 この連載はなかなかのモンです。今回初登場の人物の狂気がステキだ。
2004/03/17(Wed)



 
▼角川ホラー「チェーンレター」読了。
 えと。
 ……だめだ、誉める場所が見つからない……。
 なんか、もともとは推理作家として名のある方らしいです。
 なるほど。
 推理作家が推理小説向けの「描写」というより「説明」な文体で、恐らくはホラーということで、本来のホームグラウンドである推理の分野より甘めに構成した結果として、この作品が生まれてしまった、ということか、なんてぇ酷評が浮かんでくるほどオレ的にはこれはダメでした。
 いや、話としてはダメってほどダメじゃないんだろうとは思うんですが、この文章スタイルではなぁ……。ところどころ、「おっ」と思える展開はちゃんとあるにはあるんですが、それだけで文章面での失点を相殺するには遠く及ばないというか。
 オレの言葉ではないにもかかわらず、「然り」と思っているが故に以前から何度か引用させてもらってる言葉がありまして、「アイディアで魅せるのが SF で、描写で勝負するのがホラーだ」というようなモンなんですが、この作品は描写面でホラーたり得ず、SF というほどのアイディアがあるわけでもないなぁと。
 とはいえ、それ以上積極的にけなさねばならんほどダメというわけではないんですが……。
 やっぱり、推理小説的に文章が「説明的」であって「描写的」ではないことと、推理小説的にキャラクターを展開における役割を果たすだけの道具として設定しすぎだ、ということなのであろうなぁ、と、「推理作家である」という予備情報を踏まえて読むと、思えましたデス。つーか、予備情報がなかったら「なんかヘタクソだな……」とか口走りかねない勢い……ううう。
 はぁ……。
 なんかキャラが「道具」的に作られすぎなんだよなぁ、というところに、やっぱり、行き着くのかなぁ。序盤で殺される「暴走族の少年」とか、ほとんど単なる記号だし。ヒロインに関しては、「第一段階の「実は○○だったんだよ!」はそうとう序盤から読めますし、最後の最後で明かされるさらなるどんでん返しはさすがに読めなかったものの、「……で? だったら何か問題が?」ってなモンだし。というか、ガワが千絵だろうが百絵だろうが、後から出会った主人公にとっては何も問題がないし、正直なところ一粒で二度美味しいっていうか、双子まとめてイタダキなわけでむしろラッキーとか、お前、思うのが健康的な反応ってモンなんじゃねェの?」ってなモンだし。
 ちょっと感心したのは「やってきた《棒》に直接五通目を手渡すことで難を逃れる」という部分ですが、これが非常に惜しいのは、「一回目はそれなりにちゃんとした描写がされているにもかかわらず、二回目の描写が甘い。しかも、二回目は「当然最初に試すべき対処手段」となっているハズであるにもかかわらず、それを最初に試さないというのがあまりにおかしい(=追い詰められシーンを作るための作為的な展開に見えすぎる) そして、媒体をメールに移した三回目に至っては、当然最初に考えつかれて試されてなければならないその手段を物凄いとっておきの手段であるかのごとくに気ィ持たせて実行し、「お前最初にそれやってなかったの? 何故に?」というすさまじい拍子抜け感を与えてしまう」って部分でありまして。
 あとはまぁ、時代が古いからしょうがないけど、メールの送受信でいちいち電話回線に接続してアレコレやってるのが(そして、それで電話回線の調子が悪くてタイムリミットが迫る、という、かなり開いた口がふさがらない「緊迫感を煽ること自体を目的とした展開」を「一度ならず二度までも」やってしまうあたりが)萎えます。ネットがらみのバックグラウンドが現実と乖離しているという点では「クォータームーン」なんかも同じハンデを背負ってるハズなのに、あっちがその違和感をものともしない鮮やかなリアリティを描写しきっていたことと、非常に対称的であるなぁと。
 で、最後。実際にケータイを日常生活に活用してる(要するに現代日本における一般的な)人間としては、自分のケータイにかかってきた電話が誰から、どの番号からであるかがわからないなどということは、多少前の時代であろうとも、「まず絶対に有り得ない」ことであり、少なくともその電話が知人からのものであるか否かがわからないというのは「いい加減にしろヴォケ」としか云いようがない、というのは広く同意していただけると思うんですがどうか。(そういう意味では、明らかにダメそうなので実際には読んでないですが、「自分から電話がかかってくる」という「着信アリ」は、その点に限ればはるかにマシであると予想されるわけです)なお、確かスクリームの3か何かだったと思いますが、洋画のホラーでも同じ抜け作設定があったことであるなぁ、と思い出したりもしました。いや、あっちのケータイは相手の番号が見えないのが普通なのかもナーと自分を騙してみたけどさ。
 そんでもってオマケ。暴走族の少年が二人乗りで「後ろに人が乗っていると 150 km/h は出ない」みたいなシーンがあるが、もうね。そりゃ普段バイク乗らない人間はわからんかもしれんが、わしがまだバイク乗りはじめて間もなかった頃、120 km/h で必死に追うオレを、大橋諏訪は後ろに OTTO を乗せて物凄い勢いで引き離していきましたよ。後で本人に聞いたら「160 km/h 出してた」と云ってましたが。そりゃオレのバイクじゃ二人乗りどころか一人でも 150 km/h はキツいですが、「改造バイク」とかわざわざよくわかんない、でもなんかスゴそうな表現してる以上、そんなトロいマシンじゃないと思うんだけどなぁ。つーか、暴走族というのがどの程度日常的に道交法を無視るのかオレは知りませんが、二人乗りで当たり前に高速走るってのはどうなんでしょうか。ツレは門限がある女のコで、その暴走族君はその門限は守ってやるしメットもちゃんとかぶせてやっております。そういう相手を後ろに乗せて高速二人乗り 120 km/h です。つかまったら絶対門限オーバーです。
 ま、最後のはさすがにどうでもいいけどね。
2004/03/16(Tue)



 
▼小林泰三「AΩ」読了。
 愕然。なんじゃこりゃ。
 この驚きは「二重螺旋の悪魔」以来というか、そんなカンジの驚愕の展開でありました。いや、二重螺旋がホラーたらんとして始まっている(ように見える)にもかかわらず、話が進むうちにどんどん変な方向へ突進していったのと異なり、こちらは最初っからコズミックSF(なにそれ)的なものを目指してることは後になってみれば明らかなわけで、総体で見た場合に比較して類似性を論じることに意味はないんですが、予備情報なしに(帯や裏表紙の煽りすらろくに読まずに)読み始めてしまったので仰天でした。
 ううううむ……。ホラーだと思って読んでしまったので評価がとても難しいなぁというか。だって SF 大賞の最終候補五作に残った SF ですぜ? ジャンルという先入観を持って読むことの危険さを痛感したことであるなぁ、とか云っておけばいいんですかコレ?
 新興宗教ホラー的なものと、個人的には山田正紀テイストを連想させるなぁと感じたガ関連の展開と、後半の逃げ場のない終末感、いずれを取っても上々な作品でありました。中間部にあたる部分を、「子供の日記」だけで済ませてしまうのは、オレの印象では若干急ぎすぎかなぁという気はしたけど、ぐだぐだ枚数費やしてもしょうがないことも明らかだし、まぁ、よし、ということで。
 んでガのオチにはひっくり返った。やっぱアンタは神話の徒だよ……。
 ま、人を選ぶと思うけど、スプラッタの平気な SF 民にはオススメ、ということでひとつ。
2004/03/15(Mon)



 
▼ううむ……。
 何やってんだ、隣国。

▼わはは。
 原作読んでるから別に疑問もなく流してしまったけど、云われてみればまったくその通りだ!>バレンタイン終わったばっかだってのになぜキミらはクリスマスパーティーの準備なんて言い出しますか。話の冒頭でも志摩子さん「試験が終わるとクリスマスですねー」なんて言ってるし!

▼激しく寝違えて首が痛い……。
2004/03/12(Fri)



 
▼菊地秀行「あなたに捧げる犯罪」とか読み中。
 いや、読了、じゃないんですが。
 素晴らしいよなぁ、菊地秀行の短編は。
 「古えホテル」が最高峰ですが、他も確実に絶品級であるなぁと。一番好きなのはアレですが。「私信閲覧協会」だかの登場するアレ。あれのヒロインは激萌えだ。
 で、なんだかまるで関係ないんですが、なんとなく連想したのでついでにオレ的に絶品であるところの、菊地秀行とは完全に無関係な作品をひとつ紹介。といっても絶版だ。わはは。ホワイトハートだしナー。たとえ探してもどこにもないと思いますが。
 井辻朱美って、翻訳者としてはとても有名な方の、「幽霊屋敷のコトン」ってのがな。大好きで。全編最高ですが、最初の数ページでノックアウトでしたよ。主人公がナイスな傘を連れて本屋に行って、本屋の喫茶店でコーヒー飲んで帰ってくるくだり。うあああああ。それだ! 理想の生活だ! 何年そんな一日と無縁で暮らしていることか。
 はぁ。
 まぁ誰も知らんだろうナーこんなん、というか、知ってる人も好きな人もいるだろうけど、古いし、今さらサイトで言及してる人なんて……と思ったら意外に
 というわけで、その後もちらほらと新作を書いてはおられるようなんで、発見したら買ってみる方向で。
 まぁ文庫になってはいないようですが、井辻朱美の新作なら、1500 円までは出せるぜ!

▼ああ、大切なコトを忘れてた。
 20,000 マイル御礼!!
 まぁ、何はともあれ、今後ともよろしく。
2004/03/11(Thr)



 
BM 師の日記で偏差値の是非についていろいろと言及なされてて、ちょっと個人的にイカレた存在であった自分の過去を思い出したので書いてみます。
 オレにとって、偏差値などというものは「間違ったもの」に過ぎませんでした。そりゃもう、物凄い勢いで、常に、例外なく。そんなモノで一喜一憂させられる人間が存在するということは、確かに悪です。そんなもので人生が左右されるなどと、オレは全くカケラも思いませんが、そう思い込んでしまう人が存在することは明らかに不幸でありましょう。
 中学に入って初めて偏差値というものを、オレは、知りました。
 当時は偏差値 70 オーバーがデフォでした。70 超えないのはまぁ、要するに満点でも偏差しきらないというだけのことであって、学校の定期テスト(学校の定期テストまで偏差値を出すというのもすごいですが)なり学校で行われる業者テストなりではカンストかその近辺が当たり前、という、そういう点数を取ってました。
 で、都立の学区で一番いいトコには、「内申が足りなくて入れませんでした」
 ついでに云うと、学外の業者テストでは、数学と英語は偏差値 20 台がデフォでした。あ、国語は 70 オーバーね。
 まぁ要するに偏差値なんてそんなモンです。計測する側の恣意によって 70 になったり 30 になったりするものです。高くても何のメリットもありませんが低いと確かに実害があります。確かにこれは悪だな。
 で、高校時代はこれまた国語を除いて偏差値 30 あたりが定位置でした。ああ、古文もひどかったな。よかったのは現国だけ。で、一浪して化学ぐらいはたぶんかなり上がりましたが、英語数学は毛が生えた程度で、判定 F の地方国立に合格しました。
 熟だか予備校だか知りませんが、勉強を教えるのはよろしい。でも、偏差値なんてものはな。本当に、カケラも、何の意味もないということを知るべきだし、また知らしめるべきだと思います。
 と思うんだけどなぁ。
 もしも実際に、世間的に偏差値という目安がちゃんと通用するような本試験が存在するのだとしたら、やっぱりオレは外れすぎなんでしょうけどねぇ。

▼で、先週は「大人しめだと予想されます」とか書きましたが、もしかしたら全開で来るんじゃないかという予感すらしてきた牧野修の週アス連載でありますが。
 おおいに期待したいところであります。

▼なんとか謎の頭痛病は脱した模様。というか、これはやはり片頭痛というやつなんでしょうかねぇ……。痛みに脈動感はないんですが、それ以外の条件はかなりジャストフィットだったんですが。
 まぁ、とりあえず治ったのでしばらくは平気だろう。
2004/03/10(Wed)



 
▼ちょっと待てセデスGって製造中止!?
 ぎゃあ、昨日からガンガン飲んでたよ……。

▼それはそうと、治ったと思って出勤したんですが、激しい頭痛が再発しております。正直、かなり死にそうだ……。

▼それは昨夜、ひどい頭痛に耐えかねてほとんど仕事も進まぬままに帰宅する、その途上で起こった。
 先日、おそらくは、原因不明の水ぶくれが指に生じていたせいなのだが、私はいつものようにティーサーバー(ガラス製の、紅茶でも緑茶でもコーヒーでも何にでも使える単純なポットだが)を洗おうとして取り落とし、長年使っていたそれを割ってしまっていた。自分の部屋に帰れば茶葉も挽いたコーヒー豆も充分にあるのだが、カップに直接フィルターからコーヒーを落とすのもなんだか虚しいものがあるし、そもそもこう体調が悪いとブラックのコーヒーという気分にもなれない。ティーバッグを使ってカップで紅茶を淹れるというのは性に合わないので、それで、最近は帰りがけに自動販売機で缶入りの紅茶を調達して帰ることが多くなっている。近頃の何でもそろうコンビニにも残念ながら、あの種のティーサーバーは置いていないため、私のように帰宅が深夜になることの多い身では、割ってしまったあれのかわりを購入することが、なかなか、できないのだ。昨夜は早めに引き上げたので深夜というほどではなかったが、それでも、大半の商店はすでに閉店した後だった。
 昨夜も、そんなわけで、私は駅から部屋に引き上げる途中にある自動販売機でホットのレモンティーを買うことにしたのだった。
 自分が住んでいる近辺のコンビニと自動販売機の配置についてはだいたい把握しているが、350 mL の缶レモンティーが手に入るのは、どうやらこの一箇所だけだ。
 私は財布から二枚の十円玉と、一枚の千円札を取り出した。ここでどんな支払い方をしたか、ということはたぶん、その後に私を襲った恐るべき事態とは全く無関係だとは思うのだが、一応、記しておくことにしよう。
 私はまず二枚の十円玉を投入し、投入金額が 20 円になっていることを確認してから千円札を入れた。自動販売機はすんなりと私の千円札を飲み込み、表示金額は 1020 円となった。これは本当に無関係だが、私の職場にある、私がよく利用する自動販売機は、何故だか私が投入した千円札をちゃんと受け入れてくれたことがない。もしかしたら誰の千円札でも同じことなのかもしれないが。あの自動販売機を使うのに小銭がないときは、私は隣にあるパンの自動販売機に千円札を入れ、何も買わずに「返却」ボタンを押すことにしている。(そのパンの自動販売機は返却「レバー」ではなく「ボタン」がついているのだ) すると、不思議なことに、そのパンの自動販売機は二枚の五百円玉を返却してくるので、それを使ってめでたく本命の自動販売機で買い物ができるというわけだ。
 さて、昨夜の私は、1020 円を入れた状態で、迷うことなく、いつもの 350 mL 缶入りレモンティーのボタンを押した。
 自動販売機内部を缶が転がり落ちる、聞き慣れた音がして、表示金額が 900 円になった。それから、その金額が消え、釣銭が吐き出される、これも聞き慣れた音がした。きっかり九回。五百円玉を含まずに釣りが出されたことに特に感慨を覚えることもなく、私は釣銭を回収し、ちゃんと九枚の百円玉があることを確認して財布に入れ、財布をしまった。
 そして、商品を取り出そうとして異変に気づいた。
 取り出し口の蓋が動かないのだ。
 けっこうな頻度で使用する自動販売機であるにもかかわらず、私はその自動販売機の取り出し口の構造がどうなっているのかを覚えてはいなかった。最近の自動販売機は、機種によって取り出し口の構造が異なっている。上側の蓋を押し込んで商品を取り出すものと、引っ張り上げて手を突っ込むものに大別されるが、下側の受け皿というべき場所も可動式であったり固定式であったり、いくつもの種類が存在している。
 不思議に思いながら、私は幾度か上側の構造を動かしてみて、それが押し込むタイプであることを確信し、完全には押し込めないものの、少しばかり動かして隙間をつくると、そこから手を突っ込んで、商品を吐き出す構造部分と思われる場所を手で探ってみた。この自動販売機の取り出し口の構造は覚えていないが、私が購入する商品は不思議と「一番右側」に吐き出される傾向がある。これはたぶん、私が自動販売機で購入する商品が「あたたかい」商品に偏っている(夏場も、コーヒーや紅茶といった、ホットで売ることが可能な種類の商品に偏っている)ことと関係でもあるのだろうが、とにかく、私はそういうわけで、自動販売機の取り出し口を探る場合、まず一番右側に手を入れる習慣を持っている。そして、昨夜も、結果から云うと、その経験則からはずれることはなかった。
 そこには、確かに熱い、たった今加温装置のある自動販売機内部から吐き出されたに違いない缶がひっかかっていた。
 なんだ、また粗悪な構造だなコイツ。
 私はとくに疑問も抱かずにその熱い缶を手で左右にずらしてやり、どうひっかかていたのかはわからないままに、なんとかそれを吐き出させ、商品取り出し口に落下させることに成功した。
 そして、そこに見たものに愕然とした。
 そこにあったのは、私が買ったはずのレモンティーではなかった。
 私が苦労して吐き出させたのは、おそらく 300 mL 程度の容量であろうと思われるが、太めで背が低い缶に入ったカフェオレだったのである。
 思わず、私は商品のダミーが並んだ陳列窓を見上げた。その商品、太くて背の低い缶に入ったカフェオレの選択ボタンには「売切」の文字が燦然と輝いていた。
 まさか、私が間違ってこの商品のボタンを押して買ってしまい、それでこの商品が売切れになったとでもいうのだろうか。そんなことがあるだろうか。
 不審に思いながらそのカフェオレを取り出そうとして、私はさらなる違和感に気づいた。
 カフェオレが何かにひっかかっているようなのだ。しかも、商品取り出し口の上蓋は、今もさっきよりはマシになっているとはいえ、完全には押し込むことができない。つまり、私が手を入れるにはまったく問題ない程度には開くが、太い缶を取り出すことができないのだ。
 得体の知れない不安が湧き上がってくるのを感じながら、私は再び商品吐き出し口のあたりを手で探った。
 何が起こっているのかはすぐにわかった。
 商品吐き出し口の真下に転がっているカフェオレの缶の上に、もうひと缶、熱い缶が縦になって乗っているのだ。この上の缶が、下にある缶を取り出そうとしたときの奇妙なひっかかりと、上蓋を押し込めないことの原因になっていることは、もはや明らかなようだった。
 しばし呆然として、それから私は事態を改善する手段に――何が起こっているのかを理解する手段ではないにせよ――思い至った。取り出し口の右端に、横向きに転がっている缶を左にずらしてやれば、上に乗っている缶が落下してくることができるのではないだろうか。そうすれば、両方の缶が商品取り出し口の受け皿部分に並んで、上蓋を押し込んで商品を取り出すこともできるのではないだろうか。同時に、私はもうひとつの可能性――希望にも思い至っていた。つまり、誰か前にこの自動販売機を利用した人物が購入しようとしたカフェオレが、自動販売機の構造内部にひっかかってしまっていた。カフェオレを買おうとした人物は、私ほど諦めが悪くなかったのか、あるいはカフェオレがもっと上のほう(自動販売機のより内部の部分)でひっかかってしまっていたがために、カフェオレを取り出すことができず、諦めて立ち去った。その結果、前の利用者が買おうとしたカフェオレの上に私が購入したレモンティーが落ちてきた――この、上に乗っている缶は私の買ったレモンティーであるかもしれない、という、その可能性に。
 私はすぐさま、その方法を実行に移してみた。
 自動販売機の機種によっては、受け皿部分に仕切りがついていて、商品を左右にずらすことができないようになっているものもあるが、ここの自動販売機には、どうやらそうした仕切りはないようだ。私は、さほど苦労もなく、最初に出てきたカフェオレを左へとすべらせた。上に乗っていた商品はすぐに転がり出してきた。それは、今左に滑らせた商品と同じ、カフェオレだった。
 それでは、私は、前の利用者が諦めて立ち去ったあと、その人物が購入しようとしたカフェオレの上に、自分が間違って購入したカフェオレを積み上げてしまったのだろうか。
 まぁ、このさいカフェオレでも悪くはないか――そう思いながら、私は後から出てきたカフェオレを取り出そうとして、また、異変に気づいた。
 先ほどの例があったから、今度は茫然自失している時間はわずかだった。
 二番目に出てきたカフェオレの上に、もうひとつ、熱い缶が乗っているのだ。
 呆然とするかわりに、得体の知れない恐怖がこみ上げてきた。
 私は震える手で二番目のカフェオレを左に滑らせ、その上に乗っていた第三の商品を落下させた。
 カフェオレだった。
 今度は上蓋がさらに深くまで押し込めるようになっていた。まだ設計どおりの動きをしているとは、明らかに、思えなかったものの、缶を取り出すだけの隙間は作れたので、私は三本のカフェオレの缶を取り出して、自動販売機前のアスファルトの上にそれを並べた。それから、再度商品吐き出し口に手を突っ込んで、そこに詰まっていた缶を軽く指で動かしてやった。どこにひっかかっていたのかは、自動販売機の構造に詳しくない私にはわからないのだが、とにかく、私が指先でつついてやったのには効果があったらしく、そこに詰まっていた缶が音を立てて落下してきた。
 カフェオレだった。
 そのカフェオレの上に、もうひとつ缶が乗っていることを、なんとなく私は予想していた。
 予想は当たっていた。
 ――そんなことを何度か繰り返して、そしてその何度目かに落下してきた缶を見てわたしは安堵のため息をついた。そこには黄色い缶が、私の購入したレモンティーの缶があった。
 念のために、その缶を取り出した後も自動販売機の構造内部に手を突っ込んで探ってみたが、ありがたいことに、それ以上新たな缶が吐き出されてくることはなかった。
 私はレモンティーの缶を鞄に放り込んで立ち上がり、自分がアスファルトの上に並べた、今まさに自動販売機内部から吐き出されたに違いない熱さを維持しているカフェオレの缶を、気味の悪い思いとともに見下ろした。
 急いで家に帰り、レモンティーの缶をじっくりと検分してからそのプルタブを開け、製造時の気圧差が保たれていたことを証明する、プシュッ、という音に安堵して喉を潤しながら、私は今しがた自分を襲った怪現象に思いを馳せていた。
 あれは何だったのだろうか。
 私がレモンティーの缶を検分したのは、それが誰かのいたずらで、私が取り出したレモンティーも実際には私がボタンを押すまでもなく商品吐き出し口に吐き出されつつあった、たとえば毒入りの商品かもしれないという不安を捨て切れなかったからだが、しかし、自動販売機の商品取り出し口に異物を混入した缶を置いておくという古典的なイタズラがなされていたにせよ、そこに置く商品の数が、あんなにもべらぼうな数である必要があるのだろうか。そして、その缶が商品取り出し口の受け皿部分ではなく、自動販売機構造内部の、利用者が手を突っ込むにも限度がある場所にぎっちりと詰め込まれ、ついさっき放出されたばかりであることは疑いもないぐらいの熱さを維持していたのはどういうわけなのだろうか。
 私は、去り際に見下ろした、並べたカフェオレの缶の列を思い出していた。
 それは、まさに想像を絶する光景だった。
 そこに並んでいた、長く握り締めていたら火傷でもするのではないかと思うほどに熱いカフェオレの缶は、六本もあったのだ。
2004/03/09(Tue)



 
▼例のミツバチの Kakugo に関するネタが医学都市伝説の更新日記(3/8)に載ってました。

ギャア

▼成体になるまで生存していたこと自体がすげぇ

▼はぁ……ホワイトデーイベントですか。
 オレ、バレンタインのトキは♂垢で、今は♀垢なんだよな……。

▼頭の中に親知らずがあって、そいつをペンチで引き抜かれてるみたいな痛みで目覚めた今朝だったり……。
 とりあえずメシ(というかパンひとつだけど)喰って頭痛薬飲んで寝直す。午後になって出勤するも、薬が切れてきたらしくまたひどい頭痛が。
 またパンひとつ食べて頭痛薬飲んで、現在効くのを待ち中ってな塩梅で……。
2004/03/08(Mon)



 
▼つーか昨日のグラディウスがやたら反響多かったんで、ネタ元明記してなかったけど一応貼っておきます。
 フェンリル板現行本スレ

ちくしょう泣いた
 まぁ構成として非常に王道だしオチもかなり読めますし、んーまぁ♂プリ持ちとしては「あーもうなんでそうなるかなぁ!」とか思っちゃったりもしますが、そういうコト思わせるだけのパワーは確実にあります。(パワーがなければ読み飛ばして「次」です)
 まぁ RO 民限定ですが。
 で、URL 削ってトップ行くのは禁止です。一応、な。

▼「あずま様がみてる」(あずま NEWS 3/4 参照)
 いや、その。
 なんというか。
 想像以上ですた……。
 というわけで気になる方はチェキ。「魔宴」てカンジです。ビヤーキーとか出そうです。いや、ビヤーキーは出ませんけど、もっと恐ろしい、名状し難いモノが登場します。あずま氏ぜったい正気度減ってます。0/1d6 ぐらい。ってビヤーキーと一緒か。
 で、「募集」ですが、ワタクシとしましては「莫迦め、あずま(仮)は死んだわ!」*を推したいところであります。もし相手に元ネタがわかっちゃった場合はまぁ、ホラ、同類ということで腹くくるって方向性で。
 というかむしろ逆布教ですよ。
 いあ。
 *HPL「ランドルフ・カーターの陳述」より。

2004/03/05(Fri)



 
▼あんな事件があったからって勧誘が減速する兆しもないってだけなら「はーイイ根性してんなオイ」と呆れてれば済みますが、あんな事件の後から新たにオレの行動圏内に二箇所、赤い連中が布陣しはじめたってのはさすがになんというか。
 ふざけんなと。

▼まぁ、詐取はまずいよな……。そりゃ被害者も訴えますがな。

どこもかしこも
 まぁ要するに新鯖全域ってだけのことですが。

▼なんかひでぇ話があったのでメモ
 誰かが何かを隠そうとしている場合は少しでも人目につく場所に張っておくのが正しいと思われるし。

▼以前にホワイトメールってなんかエロゲのタイトルみたいだよなぁとか病んだ発言をして、「そりゃお前が曲がっとる」と各地からお叱りを頂きましたが、マジでエロゲだったらしい。いや、ゲはトルツメで。
 情報を頂きました大橋諏訪からはコレとかコレとかの URL もついでに送られてきましたので、ヒマと覗き趣味を持て余してらっしゃる方は個人特定に勤しまれたりしてはいかがでしょうか。オレはやんないけど。
 なお、ホワイトメールそのものはオレ的には実に興味深い面白い企画でして、日々チェキらせていただいております。

病んでる、としか云いようがない……。
 すさまじく素晴らしいです。有り得ねぇ。
 仕事の合間にコマギレで見るには惜しいので持ち帰るコトにしますデス。
 
2004/03/04(Thr)



 
▼週アスの新連載小説が牧野修で仰天。
 で、それがタイムリーにも「個人情報流出」ネタであったことに呆然。
 さらに、御本人が(あの壮絶にスプラッタな描写(今回の連載はたぶん大人しめだと予測されますが)の印象とはうらはらに)温厚そうな顔をしてるのに愕然。

吹いた

いとしいしと

▼学会事務センターが何かやらかしたらしく。
 というのは正確には間違いですが。
 何だかなぁ。
 まぁザルだろうなぁとは思いますけどね。額が正気じゃなさすぎる。

大いなるドラエモン

「違法コピーあまり過剰反応は止めて」と業界団体が提言 - 法規制を疑問視
 かつて一部で「ノンプロテクトメーカー」として知られていたアリスソフトは現在業界最大手の一角ですし。
 まぁそれは遠くに置いとくとして、オレが ROD TV のサントラに手を出さない理由のひとつはあれが CCCD だからです。プロテクトはずれたモノっつーか MP3 に落ちたモノが出回ってたら手を出すかもしれません。プロテクトされているということは、少なくともオレの場合は買わない理由になります。
 すなわち、オレに限ればプロテクトは売上を落とす要因になります。

ヤグ・サハにマカロフ舞台裏

▼どうも風邪っぽい気がする……。
 気のせいであると祈ろう……。
2004/03/03(Wed)



 
▼チケ切れかよ!!>MATT

しまった全鯖にノビぐらい作っておくんだった。というか作っとこう、次にそなえて。てかロキのぞく旧鯖にはそこそこ育ったのがおるんですがね。

▼頭痛い&眩暈が……。
 いかんね……今夜は早く帰って早く寝よう……。
 いや、なんか断水らしく。22 時から翌朝 5 時まで水が出ないんだそうです。それは要するに生活できないわけでして、水が出る間に帰ってさっさと寝てしまわないと便所も使えない暮らしになってしまうので……。
 つーか夜間に工事なんて有り得ねぇよなぁ……。
2004/03/02(Tue)



 
夢の音楽館の《音楽会アリス》が投稿シメキリ。
 うっあー……。
 これ腹くくって絶対一曲上げるべきだった……。
 一番古い曲が「夢幻泡影」だなんて有り得ないですよ? 誰も AmbivalenZ とか闘神都市とか DALK とか四人の魔法使いとか Dr. Stop とかなぐりまくりたわぁとか打たなかったのかよ!!!
 ……信じられん……。
 これでは投票のしようがないです……。

▼しかし、何故にオレが本垢を休眠させてる時期にこうイベントが目白押しなんだろうか……。
 サブ垢でこなせないイベントではないとはいえ、サブ垢のほうは育てるほうが急務だしなぁ……。

なんかドラクエ世界地図とかに愕然と。
 すげぇよコレ……。次はドラクエ世界でサードのキャンペーン作れるよ! ……ってまぁ冗談だがな。(参考>サードでドラクエ3

ヤグ・サハ様にマカロフ
 すげぇ。

▼そうか、フェイヨンにジュース貰いに行くなら今日か……。
 なんかどうでもいいなぁ……。フェイヨン暮らしの長かった本垢のプリあたりならまた違ったんでしょうが、なんかこうキャラ視点で見た場合、「フェイヨン? なにそれ?」ってカンジなのでなぁ。
 いや、もう 3 レベルほど上がったらフェイヨン暮らしも考えてるんですが、今夜中にそれは有り得んし。
2004/03/01(Mon)

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