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「そろそろ腕も完治したしヤーゴにでも行くかな、新しい情報も得たからな。
しかも蒼漣龍皇を持っているソウカは城内に籠っているし……それに巻物も『次は碧樹双麒を得よ』と出たし」
エルフィスは旅支度を終え宿屋を出た。
「この変化の腕輪は便利だな、貸した奴等ですら見分けることが出来ないのだからな。
しかし碧樹なら剣聖ヴァイが持っているはずなのだがな……」
エルフィスはヤーゴに向かい出発した、チェルシーがその上空を追っていた。
「どうしても行くのですか?」
「ええ、私にはやはり城での生活は無理ですわ、ナーリ王子の好意はありがたいのですが……」
城壁の見張り台から帰ってくるなりソウカはナーリ王子に面会し旅に出ることを申しでた。
「ソウカさんにはこのまま城に残ってもらって私の補佐をして欲しかったのですが」
「ごめんなさい、でもこれは私の宿命なのです」
「ではその宿命が終わったとき、この国に戻って来てくれると願っていますよ」
ソウカは王子の前を辞し自分の部屋に戻っていった。
Written by 風花雪月 (05.01.31) |
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