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「ほう、面白い。話を聞こうか」
エルフィスは一旦止めた歩みを再開させた。
「但しこちらも時間が無いので歩きながらにしてもらおう」
「判ったわ、早く3つ目の鍵を手に入れたいんでしょ」
何もかもおみとうしのようにセレンティアはエルフィスの後を歩き出した。
「で俺はなにを協力し、お前は何を協力してくれんだ」
「そうね簡単な事よ、貴方は世界を救う、私たちはその為のサポートをする、ただそれだけよ」
エルフィスは歩みを止め、そして振り返りセレンティアを見つめた。
「怪しいな、あまりにもこっちに利が多すぎる、本当の狙いは何だ」
セレンティアも同様に立ち止まり
「さすが資格者だわ、もう一人の資格者クオンとは違うわね、彼は運命に流されてばかりだから……」
心の中では『その猜疑心ゆえに資格を取り消されたのだけどね』と思いながら話を続けた。
「……あなたが世界を救う時、私たちが一緒だったという事実が欲しいの、教会の人間以外の……ただそれだけよ」
「ちっ!宗教関係かよ、まあいい、そういう申し出ならOKだぜ」
2人はヤーゴに向かって歩き始めた。
風花雪月 (05.03.24) |
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